💡 tl;dvとは
tl;dv(ティーエルディーブイ)は、「Too Long; Didn't View(長すぎて見られなかった)」の略称で、オンライン会議の録画・文字起こし・AI要約を自動化するミーティングアシスタントツールである。ドイツ・アーヘンに本社を置くtldx Solutions GmbHが2020年4月に設立し、共同創業者のRaphael Allstadt(CEO)とAllan Bettarel(CTO)、Carlo Thissenの3名を中心に開発を進めてきた。Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsの主要3プラットフォームに対応し、会議にAIボット(Notetaker)が自動参加して録画・文字起こし・要約を一気通貫で行うクラウドサービスである。
2026年現在、世界で100万人以上のユーザーが利用しており、G2では4.7/5.0(レビュー数488件、85%が5つ星)という高評価を獲得している。Capterra、Product Huntでも高い評価を維持しており、AI議事録ツール市場のリーディングプレイヤーの一つとして確固たる地位を築いている。特筆すべきは無料プランの充実度で、録画回数・文字起こし回数ともに無制限で利用でき、クレジットカード登録も不要という手軽さから、スタートアップから大企業まで幅広い層に支持されている。
30以上の言語での文字起こしに対応しており、英語はもちろん日本語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など多言語会議の録画・要約が可能である。単なる議事録作成ツールにとどまらず、営業チーム向けのセールスコーチング機能やCRM連携、マルチミーティングインサイトなど、会議データを組織の資産として活用するための高度な機能群を備えている点が、他のAI議事録ツールとの大きな差別化ポイントである。
⚙️ 主要機能の詳細

AI自動録画・文字起こし
tl;dvの中核機能は、オンライン会議への自動参加と録画・文字起こしである。Googleカレンダー、Outlookカレンダーなどと連携させておくと、予定された会議にAIボット(Notetaker)が自動的に参加し、音声・映像を録画する。手動での操作は不要で、会議開始時に自動的にボットが入室する。同時にリアルタイムで文字起こしが行われ、話者の自動識別(スピーカーダイアライゼーション)により、誰が何を発言したかが正確にタイムスタンプ付きで記録される。文字起こしの精度は英語で96%以上と業界でも高水準を維持しており、アクセントのある英語や専門用語にも比較的高い精度で対応する。録音・録画データはクラウドに安全に保存され、ブラウザからいつでもアクセス・全文検索が可能である。
AI要約とアクションアイテム自動抽出
会議終了後、AIが自動的に会議の要約(Meeting Notes)を生成する。単なる要約にとどまらず、要点、決定事項、アクションアイテム(誰が何をいつまでにやるか)を構造的に抽出し、参加者や指定したチャンネルにすぐ共有できる仕組みになっている。1時間の会議であっても、数分以内に核心となるポイントを網羅した要約が生成されるため、会議に参加できなかったメンバーへの情報共有が劇的に効率化する。AIの要約テンプレートはカスタマイズ可能で、営業商談、プロダクトレビュー、スプリント振り返り、1on1、採用面接など会議タイプごとに最適化された要約形式を事前に設定できる点が非常に実用的である。
マルチミーティングインサイト(Ask tl;dv)
tl;dvの最も革新的な機能の一つが「Ask tl;dv」である。自然言語でAIに質問を投げかけると、単一の会議だけでなく複数の過去の会議記録を横断的に検索・分析して回答を返す。たとえば「先週のプロダクト会議で決まったリリーススケジュールは?」「クライアントAが直近3回の会議で言及した懸念事項をまとめて」「今月の営業商談で最も多く出てきた反対意見は何か」といった質問に、AIがコンテキストを正確に理解して的確に回答する。これにより、会議データが単なる記録ではなく、組織のナレッジベース・検索可能な情報資産として活用可能になる。情報の属人化を防ぎ、チームの意思決定速度を高める強力な機能である。
セールスコーチング&プレイブック機能
Businessプラン以上で利用できるセールスコーチング機能は、営業チーム向けの高度なAI分析ツールである。AIがセールスコールの内容を詳細に分析し、BANT(Budget/Authority/Need/Timeline)やMEDDIC(Metrics/Economic Buyer/Decision Criteria/Decision Process/Identify Pain/Champion)などの主要な営業フレームワークへの準拠度を自動評価する。話速、フィラーワード(「えーと」「あの」など)の使用頻度、質問と傾聴の比率、顧客の感情変化パターン、異議への対応品質などを数値化し、営業担当者一人ひとりのスコアカードを生成する。マネージャーはデータに基づいて個々の営業担当者を具体的に指導でき、成約率の向上につなげられる。トップパフォーマーの会話パターンや成功要因を可視化してチーム全体で共有する「ベストプラクティス共有」機能も備えており、営業組織全体のスキル底上げに極めて効果的である。
モーメント機能とクリップ共有
会議中の重要な瞬間を「モーメント」としてワンクリックでブックマークし、後から瞬時にアクセスできる。重要な発言、意思決定ポイント、顧客のフィードバックなどをピンポイントで記録できるため、1時間の会議録画を最初から見直す必要がなくなる。さらに、ブックマークした箇所から短いビデオクリップを作成し、チームメンバーにURLで共有する機能も提供されている。議事録のテキストを読む代わりに30秒のクリップを見るだけで要点を把握でき、会議に不参加だったメンバーへの情報共有が圧倒的にスムーズになる。特にプロダクトチームでの顧客フィードバック共有や、経営層への意思決定ポイントの報告に重宝されている。
CRM・外部ツール連携
Salesforce、HubSpot、Pipedrive、Close、Notion、Slack、Asana、Trello、Jira、各種プロジェクト管理ツールとの連携が充実している。CRM連携では営業通話の内容、要約、アクションアイテムが自動的に顧客レコードに記録され、営業チームの手動データ入力負担を大幅に削減する。Proプラン以上では5,000以上のアプリとの連携が可能で、Zapier経由のカスタム自動化にも対応している。APIとWebhookも提供されており、自社システムとの独自連携やワークフロー構築が可能だ。たとえば会議終了時に自動的にSlackチャンネルに要約を投稿し、Notionのデータベースにアクションアイテムを追加するような自動化が簡単に構築できる。
モバイルアプリ(tl;dv Mobile Lite)
2025年後半にリリースされたiOS/Android対応のモバイルアプリ「tl;dv Mobile Lite」では、対面(オフライン)会議の音声録音が可能になった。ワンタップで録音を開始でき、Wi-Fiやモバイルデータ通信がない環境でもオフラインで利用可能。録音データはオンラインに戻った際に自動的にクラウドに同期され、デスクトップ版と同様にAIによる文字起こし・要約が自動生成される。フィールドセールス、展示会、ハイブリッドワーカーの対面ミーティングなど、オンライン会議以外のシーンでも会議内容を記録・活用できるようになった。ただし、まだ初期段階のアプリであり、デスクトップ版のフル機能には追いついていない点には留意が必要である。
レポート・アナリティクス機能
チーム全体のミーティングパターン、会議時間の推移、発言量の分布、会議頻度の傾向など、組織の会議文化に関するアナリティクスを提供する。過度な会議文化の是正、非効率な定例会議の特定、会議時間の最適化など、データに基づいた会議改革を推進するためのインサイトが得られる。マネージャーやチームリーダーにとって、チームの生産性向上に向けた具体的なアクションの根拠として活用できる。
💰 料金プラン

tl;dvは無料プランを含む4段階の料金体系を提供しており、年払いを選択すると40%の大幅な割引が適用される。以下、2026年3月時点の最新情報である。
Free(無料プラン)
無制限の録画と30以上の言語での文字起こしが含まれる。AIミーティングノート(自動要約)は月10回まで、Ask tl;dv(AI質問機能)は月10回まで利用可能。モーメントサマリーは無制限。録画は3ヶ月間保存される。スピーカー認識、Slack・メール・カレンダー連携が含まれ、クレジットカード登録不要で即座に利用開始できる。競合サービスの多くが無料プランに厳しい制限を設ける中、tl;dvの無料プランは録画・文字起こし無制限という破格の条件であり、個人利用や小規模チームの試用に十分すぎる内容である。ただしAI要約が月10回限定のため、頻繁に会議がある場合はProプランへのアップグレードが必要になる。
Pro(月額18ドル/年払い時、月額25ドル/月払い時)
Freeプランのすべてに加え、AIミーティングノートとAsk tl;dvが無制限になり、録画の保存期間も無期限になる。CRM連携(Salesforce、HubSpot、Pipedrive等)、5,000以上のアプリとの連携、カスタムAIテンプレート、録画・文字起こしのダウンロード機能、マルチミーティングレポートが追加される。日本円換算で月額約2,700円(年払い時)からと、Otter.ai、Fireflies.aiなどの競合と比較しても非常にコストパフォーマンスが高い。頻繁に会議を行うビジネスパーソンや、CRM連携を活用したい営業チームに最適なプランだ。
Business(月額59ドル/年払い時、月額80ドル/月払い時)
Proプランのすべてに加え、セールスコーチング機能、マルチミーティングAIスピーカーインサイト、セールスプレイブックモニタリング、AI異議対応分析、管理者コントロール、マルチチーム管理、APIとWebhook、優先サポートが含まれる。営業組織やカスタマーサクセスチームが本格的にデータドリブンなパフォーマンス改善を行うためのプランである。Gong(月額数百ドル〜)やChorus(同等の価格帯)などの専用セールスインテリジェンスツールと比較すると、月額59ドルは極めてリーズナブルであり、中小規模の営業チームにとって現実的な選択肢となる。
Enterprise(要問合せ)
Businessプランの全機能に加え、プライベートAIホスティング(専用サーバーでの運用、共有サーバーにデータが触れない)、カスタムSLA、専任カスタマーサクセスマネージャー、SSO(シングルサインオン)、高度なセキュリティ設定、SCIM対応が含まれる。50名以上の組織や、ヘルスケア・金融・法務など厳格なデータコンプライアンス要件がある企業向けのプランである。料金は非公開で個別見積もりとなる。
なお、tl;dvのユニークな特徴として、有料プランと無料プランをチーム内で混在させることが可能である。会議の多いマネージャーや営業メンバーにはProやBusinessプランを割り当て、会議頻度の低いメンバーは無料プランのままにするなど、コストの最適化が柔軟に行える。
🌏 日本語対応度
tl;dvの日本語対応状況は「部分的対応(partial)」に分類される。以下、各側面での対応状況を詳細に解説する。
文字起こし・要約の日本語精度
日本語の文字起こしに正式対応しており、一般的なビジネス会議であれば業務に支障のないレベルの精度で出力される。日常的なビジネス用語や一般的な表現については高い精度を発揮するが、業界特有の専門用語、社内独自の略語・略称、固有名詞などは誤認識されやすい傾向がある。音声認識率は全体で96%程度とされているが、日本語に関しては英語ほどの精度には達していない。日本語特化ツールであるNotta(認識率98.86%)やRimo Voice、CLOVA Noteなどと比較すると、日本語の文字起こし精度では明確な差がある。ただし、AI要約機能との組み合わせにより、多少の文字起こしミスがあっても要約の質は一定水準を保てるケースが多い。
UI(ユーザーインターフェース)
基本的に英語UIだが、設定画面から日本語への部分的な切り替えが可能である。画面左下のユーザー名から「Settings」→「Preferences」→「Language preferences」で「Japanese」を選択すると、主要なナビゲーションやダッシュボードが日本語化される。ただし、一部の設定画面、ヘルプドキュメント、エラーメッセージなどは英語のままとなるため、完全な日本語UIとは言えない。英語に不慣れなユーザーにとっては多少の学習コストが発生する可能性がある。
カスタマーサポート
カスタマーサポートは主に英語で提供されている。ヘルプセンター(Intercom)の記事は基本的に英語だが、チャットサポートでは簡単な日本語での問い合わせにも対応する場合がある。日本語専任のサポートスタッフは確認されていないため、複雑な技術的問い合わせは英語で行う必要がある。
日本語対応の総合判定
英語会議での利用では圧倒的な性能を発揮する。日本語会議でも実用レベルではあるが、日本語に完全特化したツール群と比較すると精度面でのギャップがある。グローバルチームで日英混在の会議が多い組織や、英語会議がメインで日本語会議もカバーしたい場合には、tl;dvの多言語対応力が大きな優位性を発揮する。一方、日本語のみの環境で最高精度の文字起こしを求める場合は、日本語特化ツールの併用または選択を検討すべきだろう。
✅ メリット・デメリット
メリット
・無料プランが業界屈指の充実度。録画・文字起こし無制限、クレジットカード登録不要で導入障壁が極めて低い。
・Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsの主要3プラットフォームすべてに対応し、ツール選定の悩みがない。
・30以上の言語で文字起こし可能。多言語・グローバルチームに最適なマルチリンガル対応。
・AIによる自動要約・アクションアイテム抽出で、議事録作成の工数を大幅に削減。手動の議事録作成から解放される。
・Ask tl;dv機能で過去の会議を横断検索し、組織のナレッジベースとして蓄積・活用が可能。
・CRM連携(Salesforce、HubSpotなど)で営業チームのデータ入力負担を自動化で軽減。
・セールスコーチング機能で営業パフォーマンスをデータドリブンに改善。Gongの10分の1以下のコストで類似機能を利用できる。
・モーメント&クリップ共有で会議の特定部分だけを効率的にシェアでき、情報共有のスピードが格段に向上。
・G2で4.7/5.0、85%のユーザーが5つ星をつける高い顧客満足度。
・有料プランと無料プランの混在利用が可能で、全社展開時のコスト最適化が柔軟に行える。
・5,000以上のアプリとの連携、API/Webhook対応で既存ワークフローへのシームレスな統合が可能。
デメリット
・日本語UIは設定変更で部分的に対応可能だが、完全な日本語化には至っていない。
・日本語の文字起こし精度は日本語特化ツール(Notta、Rimo Voice等)に比べてやや劣る場合がある。
・無料プランのAI要約(Meeting Notes)は月10回の制限があり、頻繁に会議がある場合は有料プランへの移行が必要。
・無料プランの録画保存期間は3ヶ月に限定される。長期保存にはProプラン以上が必要。
・大人数(10名以上)の会議ではスピーカー識別の精度が低下する場合がある。
・リアルタイムでの文字起こし編集・修正機能がない。会議後にしか修正できない。
・モバイルアプリはまだ初期段階(Lite版)で、デスクトップ版のフル機能は利用できない。
・エンタープライズプランの料金が非公開のため、大規模導入時のコスト見積もりに時間がかかる。
・Webex、Skypeなど一部の会議プラットフォームには未対応。
🎯 向いている人・向いていない人
向いている人
・英語またはグローバルなチームでオンライン会議を頻繁に行うビジネスパーソン。多言語対応が最大の強みを発揮する。
・議事録作成に毎回時間をかけており、この作業をAIで自動化したいチームリーダーやマネージャー。
・営業チームでセールスコールの録画・分析・AIコーチングを導入したいセールスマネージャー。
・Salesforce、HubSpotなどのCRMを利用しており、会議データを自動連携させて入力工数を削減したい営業担当者。
・コストを抑えつつ、まず無料でAI議事録ツールを本格的に試してみたい個人やスタートアップ。
・過去の会議内容をナレッジベースとして蓄積・横断検索して活用したい知識集約型のチーム。
・Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsを組織内で横断的に使用しており、統一的な会議管理ツールが必要な企業。
・リモートワークやハイブリッドワークが中心で、非同期での情報共有を効率化したいチーム。
向いていない人
・日本語のみの会議環境で、最高レベルの日本語文字起こし精度が必須の人。NottaやRimo Voiceなど日本語特化ツールの方が適している。
・完全な日本語UIと日本語でのカスタマーサポートが必須要件の人。
・オンプレミス環境のみで運用したい企業。tl;dvはクラウドサービスのみの提供である。
・Webex、Skype、独自の会議システムなど、Zoom/Meet/Teams以外のプラットフォームを主に使う人。
・会議中にリアルタイムで文字起こしを確認・編集しながら議事録を完成させたい人。
・機密性が極めて高い会議を扱うが、Enterpriseプランの予算が取れない組織。
🚀 始め方・活用のコツ
初期セットアップ手順
1. tldv.ioにアクセスし、Googleアカウントまたはメールアドレスで無料アカウントを作成する。クレジットカード情報は一切不要で、30秒程度で登録が完了する。
2. Google Meet利用者はChrome拡張機能をインストールする。Zoom利用者はZoomマーケットプレイスからtl;dvアプリをインストール、Teams利用者はTeams連携の設定を行う。
3. Googleカレンダー(またはOutlookカレンダー)と連携させ、自動録画の設定を行う。全会議を自動録画するか、特定のカレンダーのみを対象にするかを選択できる。
4. 言語設定を変更する。画面左下のユーザーアイコン→Settings→Preferences→Language preferencesで「Japanese」を選択すると、UIの主要部分が日本語化される。文字起こし言語も日本語に設定する。
5. 最初の会議を録画してみる。会議終了後数分でAI要約が生成されるので、精度や使い勝手を確認する。
効果的な活用のコツ
・スピーカー識別の精度を高めるため、会議の冒頭で参加者全員が一度名前を名乗る習慣をつけると良い。特に初めての参加者がいる会議では効果的である。
・カスタムAIテンプレートを積極的に活用し、定例ミーティング、1on1、商談、採用面接、プロダクトレビューなど会議タイプごとに最適な要約形式を事前に設定しておく。テンプレートが適切であれば、AI要約の実用性が格段に上がる。
・重要な発言があった際は、すかさずモーメント機能でタイムスタンプを付けておく。後から「あの発言どこだっけ」と録画を最初から見直す手間がなくなる。
・営業チームではCRM連携の設定を最優先で行い、商談録画データを自動的に顧客レコードに紐づける。手動入力のミスや漏れがなくなり、データの正確性とカバレッジが向上する。
・Ask tl;dv機能を定期的に活用し、「今月の商談で顧客が最も多く言及した課題は?」「直近のスプリントレトロスペクティブで繰り返し出てきた改善点は?」のような横断的な分析を行うと、チームの戦略立案や改善活動に直結するインサイトが得られる。
・無料プランで十分に基本機能を評価してから、必要性に応じて有料プランにアップグレードするのが賢明だ。有料プランは会議頻度の高い一部メンバーだけに適用し、それ以外は無料プランのままにすることで、チーム全体のコストを大幅に抑えられる。
・Slack連携を設定しておくと、会議終了後に自動的に指定チャンネルへ要約が投稿される。チームメンバーがリアルタイムで会議結果をキャッチアップでき、非同期コミュニケーションが活性化する。
📊 総合評価
tl;dvは、無料プランの圧倒的な充実度と直感的な使いやすさで際立つAI議事録・会議管理ツールである。録画・文字起こし無制限の無料プランは、Otter.ai、Fireflies.ai、Fathomなどの競合サービスと比較しても最も寛大な条件であり、「まず試してみたい」というニーズに完璧に応える設計になっている。
G2での4.7/5.0(488件のレビュー)という評価が示す通り、ユーザー満足度は非常に高い。85%のレビュアーが5つ星を付けており、低評価(1〜2つ星)はほぼ皆無である。特に「使いやすさ」「文字起こしの正確性」「自動要約の品質」が繰り返し高く評価されている。
英語会議での文字起こし・要約精度は業界トップクラスであり、グローバルチームにとっては最有力候補の一つである。日本語対応については、文字起こし・要約ともに実用レベルに達しているものの、Notta、Rimo Voiceなど日本語特化ツールと比較するとやや精度が劣る点は正直に認識しておく必要がある。日本語のみの環境で最高精度を求めるなら日本語特化ツールを、英語会議が多い環境やグローバルチームならtl;dvを選ぶのが最適な判断だろう。
営業チーム向けのセールスコーチング機能やCRM自動連携は、単なる議事録ツールの域を超えた価値を提供しており、セールスイネーブルメント・セールスインテリジェンスツールとしての側面も併せ持つ。Businessプランの月額59ドルは、GongやChorusなどの専用ツール(月額数百ドル〜)と比較すると桁違いにリーズナブルであり、中小規模の営業チームにとって費用対効果の高い選択肢である。
総じて、tl;dvはコストパフォーマンスに優れ、機能の幅広さと深さのバランスが取れたAI議事録ツールとして、特にグローバルチーム、営業組織、スタートアップに強くおすすめできるサービスである。まずは無料プランから始めて、自チームの会議スタイルとの相性を見極めてほしい。



