💡 PLAUD NOTEとは
PLAUD NOTE(プラウドノート)は、米サンフランシスコに本社を置くPLAUD Inc.が開発した、AIを搭載した超小型ボイスレコーダーである。2021年に創業者Nathan Xu氏が設立した同社は、「録音から議事録作成まで」をワンストップで完結させるハードウェア+AIプラットフォームとして急成長を遂げ、現在までに累計70万台以上を出荷、世界170カ国以上で150万人を超えるユーザーを獲得している。
PLAUD NOTEの最大の特徴は、クレジットカードとほぼ同じサイズ・約30gという圧倒的な小型軽量ボディに、高性能なMEMSマイク2基とVPU(振動センサー)を搭載し、オフライン環境でも長時間録音が可能な点だ。録音データはスマートフォンアプリと連携し、OpenAIのGPT-4oをベースとしたAIエンジンが文字起こし・話者識別・要約・マインドマップ生成までを自動で行う。
日本市場への展開にも積極的で、2024年には東京・渋谷ヒカリエに日本法人「PLAUD株式会社」を設立。日本語UIの提供、日本語公式サイトの運営、日本語カスタマーサポートの整備など、フルローカライズが進んでいる。Trustpilotでは4.7/5.0(1,324件のレビュー)という高い評価を得ており、特にビジネスパーソンやフリーランスの間で「会議録音の決定版」として支持を集めている。
📌 製品ラインナップ

PLAUD社は用途や好みに合わせた複数のハードウェア製品を展開している。それぞれの特徴を見ていこう。
📌 PLAUD NOTE(初代モデル)
初代PLAUD NOTEは、同社の原点となるカード型AIボイスレコーダーだ。価格は¥27,500(税込)で、本体にはMagSafeマグネットが内蔵されており、iPhoneの背面にぴったりと装着できる。Androidスマートフォンでも別売りのMagSafeリングを貼り付けることで同様に使用可能だ。
ストレージは64GBを搭載し、最大約480時間分の録音データを保存できる。バッテリーは連続録音で約30時間、スタンバイ状態では最大60日間持続するため、充電の手間がほとんどかからない。対面での会議や取材には2基のMEMSマイクが、電話での通話録音にはVPU(振動ピックアップユニット)がそれぞれ活躍する。
📌 PLAUD NOTE Pro
PLAUD NOTE Proは、初代モデルの上位版として位置づけられる製品だ。初代と同様のカード型フォームファクターを維持しつつ、マイク性能の向上やノイズキャンセリング機能の強化が図られている。より広い会議室やノイズの多い環境での利用を想定しており、法人ユーザーやヘビーユースのビジネスパーソンに向いている。
📌 PLAUD NotePin / NotePin S
NotePin / NotePin Sは、従来のカード型から一転して、ピン(ブローチ)型のウェアラブルデバイスとして設計された新コンセプトの製品だ。胸元や襟にクリップで装着することで、ハンズフリーでの録音が可能になる。会議中にデバイスを取り出す必要がなく、より自然な形で録音できるのが特徴だ。スーツやジャケットとの相性も良く、ビジネスシーンでの利用を強く意識した設計となっている。
⚙️ 主要機能の詳細
📌 高精度AI文字起こし
PLAUD NOTEの中核機能であるAI文字起こしは、OpenAIのGPT-4oモデルをベースとしたエンジンで動作する。対応言語は112言語と非常に幅広く、日本語の文字起こし精度は97%以上と公称されている。実際のユーザーレビューでも、静かな環境での1対1の会話や少人数ミーティングでは非常に高い精度が報告されている。
カスタム語彙(ボキャブラリー)機能を備えており、業界特有の専門用語や社内用語、人名などを事前に登録しておくことで、認識精度をさらに高めることができる。これは法律、医療、ITなどの専門的な分野で特に有用だ。
文字起こしの処理はクラウド上で行われるため、録音後にアプリからデータをアップロードする必要がある。処理速度は録音時間の長さやサーバーの混雑状況によるが、一般的に数分〜十数分程度で完了する。
📌 AI話者識別
複数人が参加する会議やインタビューでは、「誰が何を話したか」を区別できることが重要だ。PLAUD NOTEのAI話者識別(スピーカーダイアライゼーション)機能は、音声の特徴量を分析して自動的に発言者を分離し、トランスクリプトに話者ラベルを付与する。
事前に話者の音声サンプルを登録しておくことで、名前付きのラベルで識別することも可能だ。3〜5人程度の会議であれば比較的高い精度で話者を区別できるが、参加者が10人を超えるような大規模会議では精度が低下する傾向がある。
📌 AI要約・マインドマップ
文字起こしが完了すると、AIが自動的に会議の要約を生成する。要約は議題ごとに整理され、決定事項やアクションアイテムが明確にリストアップされるため、議事録としてそのまま活用できるクオリティだ。
さらに特徴的なのがマインドマップ生成機能で、会議の内容を視覚的なマインドマップとして自動作成する。複雑な議論の全体像を把握したい場合や、ブレインストーミングの結果を整理したい場合に非常に便利だ。
「Ask Plaud」機能を使えば、録音内容に対してチャット形式で質問することもできる。「この会議で決まった予算はいくら?」「田中さんの意見をまとめて」といった自然言語での問いかけに、AIが録音データを参照して回答してくれる。
PLAUD NOTEには10,000以上のテンプレートと15以上の組み込みスキルが用意されており、議事録、インタビュー記録、講義ノート、商談メモなど、用途に応じた最適なフォーマットで出力を得ることができる。
📌 通話録音モード
PLAUD NOTEの独自機能の一つが、スマートフォンの通話を録音できる「通話録音モード」だ。本体をスマートフォンの背面に装着した状態で通話すると、内蔵のVPU(振動ピックアップユニット)がスマートフォン本体の微細な振動を検知し、通話相手の音声をキャプチャする。自分の声はMEMSマイクで同時に収録されるため、双方向の通話内容を完全に記録できる。
iPhoneでは標準の通話録音機能が制限されているため、この物理的なアプローチは非常に価値が高い。ただし、通話録音に関しては各国・地域の法規制を必ず確認し、必要に応じて相手方の同意を得た上で使用する必要がある。
🌏 PLAUD Desktop(オンライン会議対応)
リモートワークの普及に伴い、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどのオンライン会議での利用ニーズも高まっている。PLAUD Desktopは、Mac向けのデスクトップアプリケーションで、これらのオンライン会議ツールと連携して会議音声を直接録音・文字起こしする機能を提供する。
物理デバイスを使わずにPC上で完結するため、完全リモートの会議でもPLAUDのAI文字起こし・要約機能をフル活用できる。録音データはスマートフォンアプリと同期され、一元管理が可能だ。
また、Zapier連携により8,000以上のアプリケーションとの接続が可能で、Notionへの自動転記やSlackへの要約通知など、既存のワークフローへのシームレスな組み込みができる。MCP(Model Context Protocol)サーバーにも対応しており、AIエージェントとの連携も視野に入れた先進的なアーキテクチャとなっている。
💰 料金プラン

PLAUD NOTEの利用にはハードウェアの購入費用に加え、AI文字起こし機能を利用するためのサブスクリプション費用が必要になる。デバイス本体の購入後、以下の3つのプランから選択する。
💰 Starter(無料プラン)
月間300分の文字起こしが無料で利用できるプランだ。録音機能自体に制限はないため、録音だけであれば無制限に使用可能。月に数回程度の短い会議や打ち合わせの文字起こしであれば、無料プランでも十分に対応できる。AI要約やマインドマップ生成などの基本的なAI機能も利用可能だ。まずはこのプランで試用し、使用量に応じてアップグレードを検討するのがよいだろう。
💰 Proプラン
月額¥3,000(年額¥16,800で月あたり¥1,400)で、月間1,200分の文字起こしが利用可能になる。週に数回の会議を定期的に録音するビジネスパーソンに最適なプランだ。年額払いにすると月額の半分以下になるため、継続利用が確定している場合は年額プランが圧倒的にお得だ。
1,200分は1日あたり約40分に相当し、平均的な会議の長さを考えると、毎日1〜2件の会議を文字起こしできる計算になる。
💰 Unlimitedプラン
月額¥5,000(年額¥40,000で月あたり約¥3,333)で、文字起こし時間が無制限になるプランだ。一日に複数の長時間会議をこなすマネージャーやコンサルタント、あるいは取材を頻繁に行うジャーナリストなど、大量の録音データを日常的に処理する必要があるユーザーに向いている。
📌 追加パッケージ
各プランの上限を超えた場合は、追加の文字起こし時間をパッケージで購入することも可能だ。月によって使用量にばらつきがある場合は、基本プランを低めに設定しておき、必要に応じて追加購入する運用も検討できる。
🌏 日本語対応度

PLAUD NOTEの日本語対応は、海外発のAIツールとしてはトップクラスの水準にある。具体的には以下の通りだ。
- ▸日本語UI:スマートフォンアプリ、デスクトップアプリともに完全日本語化済み
- ▸日本語公式サイト:jp.plaud.ai で日本語の製品情報・サポート情報を提供
- ▸日本法人:渋谷ヒカリエに「PLAUD株式会社」を設立(2024年)、国内での販売・サポート体制を整備
- ▸日本語文字起こし精度:公称97%以上。標準的な会議環境では実用的に十分な精度を発揮
- ▸カスタム語彙:日本語の固有名詞や専門用語の登録に対応
- ▸AI要約:日本語での要約出力に対応、自然な日本語で議事録を生成
2024年の日本法人設立により、日本語カスタマーサポートも充実してきており、メールやチャットでの日本語対応が可能だ。日本のAmazonや家電量販店での販売も展開されており、購入のハードルも低い。
✅ メリット
📌 圧倒的な携帯性と手軽さ
クレジットカードサイズ・30gという超小型軽量ボディは、PLAUD NOTEの最大の武器だ。財布やカードケースに入れて持ち運べるサイズ感で、「録音機材を持っていく」という心理的・物理的なハードルを劇的に下げてくれる。MagSafeでスマートフォンに装着しておけば、忘れる心配もない。ワンタップで録音を開始できるシンプルなUIも、日常的な利用を後押しする。
🌏 オフライン録音対応
録音自体はインターネット接続なしで完全にオフラインで動作する。64GBのストレージに最大480時間分の録音データを保存でき、バッテリーも30時間の連続録音に対応。地下の会議室やWi-Fiのない出張先、飛行機内など、通信環境が不安定な場所でも確実に録音できる安心感は大きい。
📌 通話録音が簡単
iPhoneでは標準機能として通話録音が制限されているため、通話内容を記録したいビジネスパーソンにとってPLAUD NOTEのVPU通話録音は非常に魅力的な機能だ。物理的な振動検知という手法で、特別なアプリのインストールや設定変更なしに通話録音を実現している点は、技術的にも独自性が高い。
⚙️ 充実したAI機能
単なる文字起こしにとどまらず、話者識別、AI要約、マインドマップ、Ask Plaud(Q&A)、10,000以上のテンプレートなど、録音データの活用を多角的にサポートするAI機能群は非常に充実している。Zapierとの連携により8,000以上のアプリとの接続も可能で、NotionやSlackなど既存のワークフローに自然に組み込める拡張性も高い。
🔒 高いセキュリティ基準
ISO 27001、ISO 27701、GDPR、SOC II、HIPAAといった主要な国際セキュリティ認証・規制に準拠しており、企業での導入時にセキュリティ審査をクリアしやすい。特にHIPAA準拠は医療機関での利用を可能にし、SOC IIは法人顧客にとって重要な信頼指標となる。録音データの取り扱いに高い透明性が求められるビジネス環境において、これらの認証は大きなアドバンテージだ。
✅ デメリット
💰 デバイス購入+サブスクの二重コスト
PLAUD NOTEを本格的に活用するには、ハードウェア本体の購入費用(¥27,500〜)に加え、月額のサブスクリプション費用が必要になる。無料プランの300分/月でも基本的な利用は可能だが、業務で本格的に使うならProプラン以上が推奨されるため、年間で¥44,300(本体+Pro年額)以上の投資となる。ソフトウェアのみの競合サービス(Otter.aiやNotta)と比較すると、初期コストの高さは否めない。
🌏 リアルタイム文字起こし非対応
PLAUD NOTEの文字起こしは録音完了後にクラウドにアップロードして処理する方式のため、録音中にリアルタイムで文字が表示されるわけではない。会議中にその場でテキストを確認したい場合や、字幕的に使いたい場合には向いていない。リアルタイム性が求められるユースケースでは、Otter.aiやNottaなどのソフトウェアベースのツールの方が適している。
📌 大規模会議での精度低下
2基のMEMSマイクは少人数の会議では十分な集音性能を発揮するが、参加者が10人を超えるような大規模会議では、遠方の話者の音声を十分に拾えず、文字起こし精度や話者識別精度が低下する傾向がある。大会議室での利用を頻繁に行う場合は、外部マイクとの併用や、据え置き型の会議録音ソリューションの検討が必要になるだろう。
📌 クラウド処理への依存
高精度なAI文字起こしや要約機能はすべてクラウド上で処理されるため、インターネット接続がない環境では録音データの文字起こしを実行できない。録音自体はオフラインで可能だが、結果を得るにはネット接続が必須だ。また、機密性の高い情報をクラウドに送信することに懸念を持つ組織もあるだろう。セキュリティ認証は取得しているものの、完全にオンプレミスでの処理を求める場合には対応できない。
🎯 向いている人・組織
PLAUD NOTEは以下のようなユーザーや組織に特に適している。
- ▸営業職・コンサルタント:クライアントとの商談や打ち合わせを頻繁に行い、正確な記録を残す必要がある職種。通話録音機能も活用できる。
- ▸フリーランス・個人事業主:取材、インタビュー、打ち合わせの記録を効率的に残したい人。議事録作成の手間を大幅に削減できる。
- ▸経営者・マネージャー:一日に複数の会議をこなし、すべての会議内容を正確に把握・共有する必要がある立場の人。
- ▸記者・ライター:インタビューや取材の文字起こしが日常的に必要な職種。112言語対応は海外取材でも活躍する。
- ▸医療従事者:HIPAA準拠のため、患者とのカウンセリングや診察内容の記録に安心して使用できる。
- ▸弁護士・法務担当:クライアントとの面談記録や証拠としての音声記録を、正確なテキストとして残せる。
- ▸学生・研究者:講義やセミナーの録音・文字起こしに活用。マインドマップ機能は学習の整理にも役立つ。
📌 向いていない人・組織
一方で、以下のようなケースではPLAUD NOTEは最適な選択肢とはいえない。
- ▸リアルタイム文字起こしが必要な場合:会議中にその場でテキストを確認したい場合は、Otter.aiやNottaなどのリアルタイム対応ツールが適している。
- ▸大規模イベントやセミナーの録音:数十人規模の会場での録音には、専用の集音マイクシステムが必要。PLAUD NOTEの小型マイクでは力不足。
- ▸完全オンプレミス環境を求める組織:文字起こし処理がクラウドベースのため、データを社外に出せない厳格なセキュリティポリシーの組織には不向き。
- ▸コストを極力抑えたい個人:デバイス購入費とサブスク費の二重コストがネックになる場合、ソフトウェアのみの無料ツールの方が経済的。
- ▸すでに十分な会議録音環境がある組織:Zoom等の標準録音機能とAI議事録ツールの組み合わせで満足している場合、追加投資のメリットは限定的。
🚀 始め方・活用のコツ
🚀 導入ステップ
1. デバイスの購入:公式サイト(jp.plaud.ai)、Amazon、または家電量販店でPLAUD NOTEを購入する。
2. アプリのインストール:iOS / Android向けの「PLAUD NOTE」アプリをダウンロードし、アカウントを作成する。
3. デバイスのペアリング:Bluetooth経由でデバイスとスマートフォンをペアリングする。初回セットアップはアプリの指示に従うだけで数分で完了する。
4. 初回テスト録音:まずは短い会話や独り言を録音し、文字起こしの品質を確認する。マイクの向きや距離感を把握しておくと、本番での精度が向上する。
5. カスタム語彙の登録:業務で頻出する専門用語、社名、人名などを事前に登録しておく。これだけで文字起こし精度が大幅に改善される。
6. プランの選択:無料のStarterプランで使用量を把握し、必要に応じてProまたはUnlimitedプランにアップグレードする。
💡 活用のコツ
- ▸MagSafe装着を習慣化:スマートフォンの背面に常時装着しておくことで、録音忘れを防止できる。
- ▸通話録音モードの活用:重要な電話での指示や合意事項は、通話録音モードで記録しておくと後から正確に確認できる。
- ▸テンプレートの使い分け:議事録、商談メモ、インタビュー記録など、用途に応じてテンプレートを切り替えることで、より適切なフォーマットの出力を得られる。
- ▸Ask Plaud機能で効率的に情報を抽出:長時間の録音から特定の情報を探す場合、全文を読み返すのではなく、Ask Plaudに質問する方が効率的だ。
- ▸Zapier連携で自動化:Notionのデータベースに議事録を自動転記したり、Slackに会議要約を自動投稿したりすることで、情報共有を自動化できる。
- ▸定期的なデータ整理:録音データは64GBの本体ストレージに蓄積されるため、定期的にアプリと同期してクラウドにバックアップし、不要な録音データは削除する習慣をつけよう。
⚖️ 他ツールとの比較

PLAUD NOTEの競合となる主要なツールと比較してみよう。
| 項目 | PLAUD NOTE | Otter.ai | Notta | YOMEL |
|------|-----------|---------|-------|-------|
| 形態 | ハードウェア+ソフトウェア | ソフトウェアのみ | ソフトウェアのみ | ソフトウェアのみ |
| 日本語対応 | フル対応(97%+) | 限定的(英語中心) | フル対応 | フル対応(日本企業) |
| 通話録音 | VPUで対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| オフライン録音 | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
| リアルタイム文字起こし | 非対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 初期費用 | ¥27,500〜 | なし | なし | なし |
| 無料プラン | 300分/月 | 300分/月 | あり | なし(法人向け) |
| AI要約 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| 話者識別 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
| セキュリティ認証 | ISO 27001/SOC II/HIPAA | SOC II | ISO 27001 | ISMSなど |
PLAUD NOTEの明確な優位性は、ハードウェアによるオフライン録音と通話録音だ。ソフトウェアのみのツールでは実現できないこれらの機能は、場所を選ばず録音したい、電話の内容も記録したいというニーズに直接応える。一方で、リアルタイム文字起こしが必要な場合や、初期コストを抑えたい場合は、ソフトウェアベースの競合ツールの方が適している。
Otter.aiは英語の文字起こしでは最高水準の精度を誇るが、日本語対応は限定的だ。Nottaは日本語にも強く無料から始められるが、通話録音やオフライン録音には対応していない。YOMELは日本企業が開発した法人向けサービスで、日本語精度とセキュリティに強みがあるが、個人利用には向いていない。
📊 総合評価
PLAUD NOTEは、「AIボイスレコーダー」というハードウェアとソフトウェアを融合したユニークなポジションを確立した製品だ。クレジットカードサイズの驚異的な小型ボディ、オフライン録音、VPUによる通話録音といった、ソフトウェアのみのサービスでは実現できない機能を備えている点が最大の差別化要因である。
GPT-4oベースの高精度な文字起こしと充実したAI機能群(話者識別、要約、マインドマップ、Ask Plaud、10,000以上のテンプレート)は、録音データを実用的な議事録やビジネスドキュメントに変換する一連のワークフローを高いレベルで実現している。Zapierやnotion連携、MCPサーバー対応といった拡張性も、将来的なAIワークフローへの発展を見据えた先進的な設計だ。
日本市場への対応も万全で、日本法人の設立、日本語UIの完全対応、97%以上の日本語文字起こし精度と、海外発のAIツールとしては最高水準のローカライズが行われている。
一方で、デバイス購入費用とサブスクリプションの二重コスト、リアルタイム文字起こし非対応、大規模会議での精度低下といったデメリットも存在する。特にコスト面では、ソフトウェアのみの競合と比較して初期投資が高くなるため、「ハードウェアならではの機能(オフライン録音・通話録音)が本当に必要か」を見極めた上で導入を判断すべきだろう。
総合的に見て、PLAUD NOTEは日常的に対面会議や電話でのコミュニケーションを行うビジネスパーソンにとって、議事録作成の負担を劇的に軽減してくれる強力なツールだ。まずは無料のStarterプランでその実力を試してみることをおすすめする。



